2024年度 日本造園学会全国大会のミニフォーラムにおいて「工事における既存樹木の保全のあり方」が行われます。司会は当協会事業委員会委員長、当協会員や関係機関・団体のメンバーが話題提供、パネリストで参加します

日時: 6月 16日(日)16:35 ~ 18:05(ミニフォーラム第二セッション)
場所: 名城大学 天白キャンパス 共通講義棟北 N104号室

「工事における既存樹木の保全のあり方」ミニフォーラムについて

目的:現代社会の新たなニーズや課題に対応するため、現在街路や公園のリニューアルが進んでいる。
また気候変動が深刻化する中、都市の樹木を生態系サービス豊かな「アーバンフォレスト」として育成していくことが世界的に推奨され、緑ゆたかな既存樹木の保全は非常に重要な課題である。
しかしリニューアル工事の実態を見ると、残念ながら適切な保全が行われていない場合が大変多くみられる。
これは既存樹木の活用を行う際の保全システムが日本では確立されていないことが原因であると考える。
本ミニフォーラムでは、日本における既存樹木保全の実態を共有し、海外における保全の仕組みや標準を紹介し、令和3年からスタートした東京都の取り組みとその効果を検証しながら、今後の日本における既存樹木の保全のあり方に向けた議論を深めたい。

【主な参加者】

  • 司会・趣旨説明: 野上一志(街路樹診断協会)
  • 話題提供:    小林 明(日本樹木医会)
             <街路樹および公園工事における樹木保全の現状>
  • 話題提供:    當内 匡(国際アーボリカルチャー協会)
             <工事における樹木保全の海外事例紹介>
  • 話題提供:    山下得男(街路樹診断協会)
             <東京都における工事配慮エリア設定と経過報告>
  • コーディネーター:石井匡志(全国1級造園施工管理技士の会)
  • コメンテーター: 飯塚康雄(国土技術政策総合研究所)
             清水謙治(日本造園建設業協会)
             福井 亘(日本造園学会街路樹研究推進委員会)
  • 総評:      藤井英二郎(千葉大学名誉教授)
  • 連携する団体:  街路樹診断協会、日本樹木医会、国際アーボリカルチャー協会(International Society of Arboriculture)、全国1級造園施工管理技士の会、日本造園建設業協会、日本造園学会街路樹研究推進委員会
ミニフォーラム第一セッション(14:55 ~ 16:25)では、
「街路樹整備・管理の適正化の課題と今後」と「公園の社会的価値向上のための管理運営指標の試み(その2)」が行われます
街路樹整備・管理の適正化の課題と今後
  • 司会進行:福井 亘(京都府立大学)
  • 趣旨説明:川口将武(大阪産業大学)
    <研究推進委員会での課題整理について>
  • 話題提供1:名古屋市緑政土木局緑地部緑地維持課
    <街路樹再生なごやプランについて>
  • 話題提供2:豊橋市都市計画部公園緑地課
    <豊橋市の街路樹再生指針等について>
  • 意見交換:
    コーディネーター:赤澤 宏樹(兵庫県立大学)
公園の社会的価値向上のための管理運営指標の試み(その2)
  • 司会進行:上杉哲郎(株式会社日比谷アメニス)
  • 話題提供1:竹内智子(千葉大学)
    <都市公園の利用行動調査を踏まえた社会的価値からみた指標づくり(仮)>
  • 話題提供2:岩崎 寛(千葉大学)
    <健康に関する評価指標の考え方(仮)>
  • 話題提供3:上杉哲郎(株式会社日比谷アメニス)
    <「公園の社会的価値からみた管理運営指標(たたき台)」について(仮)>
  • コメンテーター:
    小川貴裕(日建設計総合研究所)
    林まゆみ(みどり・人・まち研究所/元兵庫県立大学教授)荒金恵太(復興庁宮城復興局)
  • ミニフォーラムは全部で10テーマあり、オンライン配信が予定されています
  • ミニフォーラムの詳細および参加申込方法については
    公益財団法人日本造園学会ホームページ https://www.jila-zouen.org/ から
    「2024全国大会特設サイト」にアクセスしてください
    日本造園学会全国大会は6月14日(金) ~ 16日(日)、名城大学天白キャンパスほか(愛知県名古屋市)で開催されます